メルセデスGPが2010年シーズン開幕戦バーレーンGPに新ディフューザーを投入するのか、F1界がかたずをのんで見守っている。
開幕前に最後となるテストが行われていたカタルーニャ・サーキットでは、バーレーンGPの金曜フリー走行でメルセデスGPが“スーパーディフューザー”を投入するとうわさされていた。
バルセロナテストの最終日、メルセデスGPで走行を担当したミハエル・シューマッハはトップからコンマ数秒遅れでテストを終えている。
「ブラウン(ロス・ブラウン/メルセデスGPチーム代表)がバーレーンに何を持ってくるのか分からないけど、ほんとうに新しいものがあるのか確認してみるよ」
「僕にとっては、たくさんあるうわさの1つに過ぎないね」とのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のコメントを『El Pais(エル・パイス)』紙が28日(日)に掲載した。
しかし、ブラウン率いるメルセデスGPは昨シーズン、大論争となったダブルディフューザーをF1に持ち込んだチームであり、圧倒的な速さで開幕戦を制していたことから、革新的なディフューザーが投入されるとのうわさが消えることはない。
その一方でザウバーのペドロ・デ・ラ・ロサは、メルセデスGPが再び革新的なコンセプトを採用してF1界に衝撃を与えることはないだろうとして、こう語っている。
「今は全チームがスーパーディフューザーを搭載しているし、エンジニアがルールを細かく研究しているから、サプライズはないよ」