セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が母国ファンの前でドイツGPのポールポジションを獲得した一方、オール・ドイツ体制になっているメルセデスGPに笑顔はなかった。
メルセデスGPの苦戦はドイツGPでも続き、所属するミハエル・シューマッハはQ2で脱落、チームメートのニコ・ロズベルグもようやくトップ10に入るという状態だった。
メルセデスのワークスチームとしては、1954年以来のドイツGPだったが、この惨状についてロズベルグは、『Sky(スカイ)』テレビへ次のように語った。
「僕たちにとっては、間違いなく大惨事だよ。何がどうなっているのか分からない」
「レッドブルから1.4秒も離されるなんて考えられないよ」
メルセデスGPはドイツGPへ、改良したFダクトを持ち込み、レッドブルのようなリアエンドの処理も採用している。
「今週末はクルマがうまく機能していない」
「多くの新パーツがあるが、それぞれの調和が取れていない。かなり予測不能なクルマになってしまっているようだ」とメルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンは認めた。