もしチームの予測が正しければ、ロータスはスペインGPで大躍進を果たすことになる。
「(1周あたり)1秒の短縮を期待しているよ」とロータスのヘイキ・コバライネンが『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』で話しているのだ。
しかしコバライネンは、ヨーロッパシーズン開幕戦となるスペインGPでは、ほとんどのチームが改良を行ってくることが毎年恒例になっていることも認めている。
「でも僕たちには、ライバルよりも(向上の)余地がたくさんあるだろうからね」
コバライネンがこう語るように、ロータスの冷却処理は保守的なものになっており、ダブルディフューザーもシンプルなもの、サスペンションのアップライトはいまだスチール製だ。
新規3チームの中では、ロータスとヴァージンのペースが接近したものになっているが、容量が足りないとして大きな話題になった燃料タンクを含め、ヴァージンもスペインGPに向けた改良を行う予定。
ロータスが行う改良について、チーフテクニカルオフィサーのマイク・ガスコインは次のように語っていた。
「バルセロナで投入するパッケージは、6ヶ月間にわたって風洞にかけていた。リアは細くなり、サイドポッドのエントリーがより極端になって、ホイールベースが延長される」
「少なくとも1秒は速くなるよ」
チーム代表のトニー・フェルナンデスも、高い目標を設定するべきだと『The Star(スター)』紙へ語っている。
「最高なものを基準に自分たちを評価すべきだ。そうでなければ、わざわざ最速を目指さないことだな」