ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)は2日(金)、メルセデスGPがF1のトップに立つことはしばらくなさそうだと語った。
メルセデスGPの2010年型車W01は2010年シーズンのトップグループに入るクルマだといわれており、来月のスペインGPに向けて大規模な改良も予定されていることから、トップ争いをできるようになるという楽観的な意見もチーム側から聞かれていた。
しかし、チームメートであるニコ・ロズベルグがマレーシアGP初日に3番手タイムを記録しているものの、シューマッハは次のように語っている。
「それ(速いペースを獲得する)には、僕たちが希望していたよりも少し長く時間がかかるかもしれない」
シューマッハは前戦オーストラリアGPで、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)を抜くことに苦戦していたが、メルセデスGPのクルマは「空力的にとても敏感」だとも話している。
さらに『Bild(ビルト)』紙は、「他のクルマの後ろについたときに問題を抱えている」と語るシューマッハのコメントを掲載した。
これに対しメルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンは、次のようにシューマッハの意見を否定している。
「もしわれわれがすぐにパフォーマンスを向上させれば、ニコとマイケル(シューマッハ)はオーバーテイクできるようになるだろう。すべてはパフォーマンス次第なんだよ」
「われわれのクルマが他のクルマよりも敏感だとは思わない」