ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)は、F1ドライバーが組織しているGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)に復帰していないようだ。
GPDAは安全対策などに取り組んでいるが、『Bild Zeitung(ビルト・ツァイトゥン)』紙によると、シューマッハはGPDAに加入していない数少ないドライバーの1人だという。
シューマッハは2010年に2,100万ユーロ(約26億円)を稼ぐと言われており、2,000ユーロ(約24万円)と1ポイントあたり500ユーロ(約6万円)のメンバーシップ料は理由にならないはずだ。
ドイツのメディアでは、GPDAの現会長ペドロ・デ・ラ・ロサ(ザウバー)とシューマッハの不仲もささやかれている。だがデ・ラ・ロサは、ザウバーからレースドライバーに復帰したため、GPDA会長を退くことも検討中だ。
また、シューマッハが故意にコース上でクルマを止めてライバルの予選を妨害したとされた2006年のモナコGP後、デ・ラ・ロサは抗議のためGPDAを離脱していた。
GPDAはバーレーンでデ・ラ・ロサが会長にとどまるか話し合っていたが、結論が出ることはなく、次戦オーストラリアGPで再び話し合われることになっている。
「ミハエルは今でもGPDAの活動をサポートしています。ですが、再加入するのか彼は決めていません」シューマッハのマネジャー兼スポークスウーマン、ザビーネ・ケームはこう語り、さらに続けた。
「そもそも、彼は何年もの間、この分野で先頭に立って活動してきました。今の彼は、この役目を引き継いだ他のドライバーに続けてもらいたいと希望しています」
アイルトン・セナが亡くなった1994年、GPDAを復活させるために中心的な役割を果たしたのがシューマッハだった。