小林可夢偉(ザウバー)が31日(日)、他チームとも2010年に向けた交渉を行っていたことを明かした。
可夢偉は2009年シーズン終盤、2レースのみに出場し見事な走りを見せたものの、所属チームのトヨタがF1を撤退。その後、ザウバーへ移籍した。
可夢偉にはいつか個人スポンサーもついているとされ、ザウバー以外にも複数のチームから接触があったとも言われている。
ザウバーの2010年型車C29の発表会に参加した可夢偉は、2010年に向けてザウバー以外の選択肢もあったのか質問されていた。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、次のような可夢偉の返答を掲載している。
「選択肢はありましたが、チーム名も言わなきゃダメですか?」
マネジャーが心配そうに可夢偉へ合図を送ると、可夢偉は笑いながらこう続けていた。
「正直に話したいとは思っているんですが、見てのとおり、話しちゃダメみたいです!」
報道では、ルノーも可夢偉の選択肢の1つであったとされている。ルノーは最終的に、巨額のスポンサーを持ち込むといわれているビタリー・ペトロフと契約を結んだ。
また『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、これまでGP2での所属チームDAMSの本拠地に近いパリに住んでいた可夢偉が、ザウバーの本拠地があるスイスへ引っ越すとも報じている。