ナレイン・カーティケヤンが、2011年にF1復帰を果たすといううわさを否定した。
2010年にはカルン・チャンドックがヒスパニア・レーシング(HRT)からF1にデビューしたが、それまで、インド出身でF1を戦ったことがあるのはカーティケヤンのみだった。
カーティケヤンは2005年にジョーダンからF1にデビュー。同チームは現在、フォース・インディアとして生まれ変わっており、インド出身の億万長者ビジェイ・マリヤがチーム代表を務めている。しかも、フォース・インディアは、2011年ドライバーをまだ1人も発表していない。
フォース・インディアでは、現ドライバーであるエイドリアン・スーティルとビタントニオ・リウッツィ、リザーブドライバーのポール・ディ・レスタ、ウィリアムズ離脱が決定しているニコ・ヒュルケンベルグが候補になっているとみられる。
しかし、800万ドル(約6億6,000万円)のスポンサーを持ち込めるというカーティケヤンも、有力な候補だと報じられていた。
カーティケヤンは最近、アメリカの人気シリーズNASCARでの居場所を確立させていた。だが、F1最終戦アブダビGP後に、カーティケヤンがフォース・インディアのシミュレーターでテストをしていたとインドメディアが報じている。
「シミュレーターのテストをしたけど、それだけだよ」とカーティケヤンは認め、さらに続けた。
「テスト中や、テスト後に何があったのかについては、コメントしたくない。結果や僕のパフォーマンスは、マリヤに聞くべきだよ」
来年にインドGPが初開催されるが、カーティケヤンはこれが励みになると認めた。
「(インドGPを)楽しみにしているよ。ドライバーなら誰でも、初レースに参加したいものだからね」
その一方で、NASCARからF1復帰へ焦点を移すことはリスクが高いともカーティケヤンは語る。
「ここ(NASCAR)にしばらくいるつもりだよ。一度アメリカを出て、また戻ってくるのは簡単なことじゃない」