F1の最高権威バーニー・エクレストンが、新規F1チームに対する姿勢を変えた。
エクレストンは先日、ロータスは今後もF1に残る価値があるとしつつも、苦戦が続いた新規チームはF1の「恥」であり、「なくなってしまえば」うれしいとコメントした。
だが、今になってエクレストンは、F1に新しい血が入ることは「いいこと」だとしつつ、低予算を掲げて新規チームを招き入れたとして、統括団体FIA(国際自動車連盟)の前会長マックス・モズレーを非難した。
「新チームについては、公平に言えば、彼らの問題は彼らの責任ではない」
「実際には、3,000万ポンド(約39億円)で戦えると彼らに伝えたマックス・モズレーの失敗だ」
「だが彼らはこうして参戦し、路頭に迷っていないのだから、彼らの参入はいいことだ」とエクレストンはヘインズ出版グループの『公式F1シーズンレビュー2010』の前書きに書いている。
エクレストンは新規チームについて、「無能」だと批判していたが、その後、ヴァージンはロシアのスーパーカーメーカーであるマルシャ、ヒスパニア・レーシングはレフォニカの元会長フアン・ビリャロンガからの出資を受けた。
今回、新規チームの問題でモズレーを批判したエクレストンだが、新規チームを募集した際にはエクレストンも、資金援助をするとして新規チームの参入を促していた。