塚本奈々美:インディジャパン

2010年11月15日(月)
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9月19日、2010 IZOD インディカー・シリーズ 第16戦 インディジャパン 300マイルが開催され、この日本での年に一度のお祭りを楽しみにしているインディカーファンがツインリンクもてぎに詰めかけました。

今年は日本人ドライバーが3名参戦されるということもあって注目度が増していましたが、私は世界のトップクラスで戦っている女性ドライバーに注目して取材をしてきました。

今回参戦する女性ドライバーは、皆さんもよくご存じの大人気のダニカ・パトリック、ベテランのミルカ・デュノー、そして今年から参戦、ルーキーでポストダニカともうわさされているシモーナ・デ・シルベストロの3名です。

この3名の予選結果はダニカ・パトリックは12番、ミルカ・デュノー25位、シモーナ・デ・シルベストロ24位。

そして決勝。今年の決勝は5回もイエローコーション(追い越し禁止)が出るという異例の事態にレース展開は全く予想のつかないことに。インディは一斉にピットすることが可能なためピットインの度に順位が変わる。そしてピットクルーの作業も勝敗のとても重要な役割になってきます。

特に印象的だったのはダニカチーム(アンドレッティ・オートスポーツ)のピット作業だった。3秒という速さでダニカのポジションを上げていきます。

逆にピットインで不運にも順位を落としていったのが日本勢でした。ピットイン、アウトのタイミングは駆け引きが難しく、またインディジャパンは傾斜のあるオーバルコースを走るため傾斜でハンドルがまっすぐの状態になるようセッティングされていて、ストレートではハンドルが若干右に傾いているのです。

過去にもピットアウト時にコンクリートウォールに接触するという事故もあったので慌てるのは禁物! そんな駆け引きと激しいバトルをくぐりぬけ見事優勝したのはポールポジションからスタートしたエリオ・カストロネベス(ペンスキー)通称:スパイダーマンでした。彼の金網上りを生で見られました!

女性ドライバーの決勝結果は、ダニカ・パトリックは7番、ミルカ・デュノー19位、シモーナ・デ・シルベストロは順位をひとつ上げて23位。

今年は残念ながら女性ドライバーの表彰台をみることができませんでしたが、とてもエキサイティングで楽しいレースを見せてもらいました。

そして日本勢の順位結果ですが、佐藤琢磨12位、武藤英紀14位、ロジャー安川20位と3チームともちょっと調子がでなかったようです。

良い結果を願ってファンの皆さんはきっと来年も応援します! 頑張れニッポン!!
(塚本奈々美)

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