マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュが、ブラジルGPやアブダビGPでチームオーダーを発令しないことを、あらためて強調した。
ジェンソン・バトン(マクラーレン)は現在、ランキング首位のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)から42ポイント差になっている。レース優勝で獲得できるポイント数は25ポイントであるため、数字上はバトンにも王座獲得の可能性が残されているが、事実上はチャンピオン争いから脱落したと言える。
そのため、バトンよりもポイントを多く獲得しているチームメートのルイス・ハミルトンのことを、バトンもサポートするべきだとの意見がある。しかしバトン本人は、数字上も不可能になるまでチャンピオンになることをあきらめないと語っていた。
これについてウィットマーシュは3日(水)、次のようにコメントした。
「彼(バトン)のクルマがすべてのライバルの前に出たら素晴らしい。それこそ目指すべき目標だ。それから週末の展開を見ようじゃないか」
チーム側からバトンに対し、ハミルトンをサポートするよう指示することはないと言い続けてきたウィットマーシュ。しかし最近になってウィットマーシュは、バトンが自主的にハミルトンをサポートする可能性はあると示唆。今回も同様の発言を行っていた。
「2人のドライバーはいい関係だ。彼らが、お互いに協力しあうと確信している」
「チームの望みをかなえるため、彼(バトン)も、できることはすべてやってくれるはずだ」