ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)は、チームメートを圧倒的に上回っていることが、きちんと認識されていないと考えている。
実際に、今年のメルセデスGPで最も注目を集めたのは、メルセデスGPから現役に復帰したミハエル・シューマッハの苦戦ぶりだった。
シューマッハが予選でロズベルグに勝ったのは16戦中3戦のみであり、獲得ポイント数もロズベルグの方が68ポイントも多い。
ロズベルグもシューマッハ同様、2010年にメルセデスGPへ加入したばかりだが、「僕のパフォーマンスがきちんと認識されていないと思う」と語っている。
今シーズンのシューマッハが苦戦しているのは、今年からフロントタイヤの幅が狭くなり、これがシューマッハのドライビングスタイルに合わないためだと言われていた。しかし、ロズベルグは次のように『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』へ述べた。
「それは僕も同じだよ」
「むしろ、ミハエルの方が僕よりもうまく対応したと思う」
また、2006年に引退して以来、3年間のブランクがあったシューマッハだが、ブランクの影響はないとロズベルグは語る。
「ミハエルにはF1で15年の経験があるんだから」
さらにロズベルグは、ここ数年の経験も役には立たないとして、こう続けた。
「僕のアドバンテージにはならない。ずっとグルーブド(溝つき)タイヤだったからね。それに、今のフロントタイヤは、これまでのものとはまったく違う」
メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグは、ロズベルグのパフォーマンスがチーム内で過小評価されていることはないと語っている。
「これまでニコが、クルマの性能をうまく引き出してきたことは間違いない。ニコがそれをできなかったのは、ほんの数回だけだ」
「彼はウィリアムズで多くのことを学んだ。今のF1で若く、経験もあるトップドライバーを選ぶとしたら、間違いなくニコもその1人だ」
「ニコはF1界にとって良い基準になる存在だろう」