イタリアの裁判所は、“スパイゲート”事件の当事者、ナイジェル・ステップニー(元フェラーリ)に対し、20カ月の懲役刑という判決を下した。
2010年の初め、2007年にフェラーリとマクラーレンの間で起こったスパイゲート事件の刑事裁判が開始された。
元フェラーリのメカニック責任者であるステップニーは、フェラーリの極秘事項を大量にマクラーレンへ渡した。また、2007年のモナコGPでフェラーリに在籍していたにも関わらず、燃料タンクに白い粉のようなものを入れたとして、非難されていた。
『Gazzetta di Modena(ガゼッタ・ディ・モデナ)』によると、ステップニーは検察官との司法取引に同意したものの、罪は認めなかったという。
「検察官に対して、司法取引に同意してくれたことに礼を言わなければならない。最初に、判決は非常に重いものだった」と、ステップニーの弁護士が語った。
ステップニーは、600ユーロ(約6万7000円)の罰金も合わせて言い渡された。