確かにパフォーマンスは低いものの、それが“ミハエル・シューマッハ”であるため、クビにはしない。シューマッハが所属するメルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンがこう語った。
2010年に現役復帰したものの、期待されたような結果を残せていないことから、シューマッハを非難する声が絶えず上がっていた。そして、シューマッハがシンガポールGPを1周遅れの13位で終えると、シューマッハがF1デビューを果たしたチームのオーナー、エディ・ジョーダンが次のように語っていた。
「私ならクビにしていた」
また、もしこれがシューマッハでなければ、クビにしていただろうとブラウンも認めている。F1の公式ウェブサイトで、もしこれがほかのドライバーであっても、シートを維持できたか質問されると、ブラウンはこう答えた。
「正直に言って、無理だと思う」
「だが、われわれはマイケル(シューマッハ)のことを知っている。ドライビングにおいても、チームとの協力についても、彼は多くの面で他のドライバーより優れているため、まだ向上できることは分かっているんだ」
「チームは、マイケルの取り組み方にとても満足している。もし彼がルーキーであれば、当然われわれも彼に進歩できる能力があるのか疑問を抱いただろう。だが、マイケルにその能力があることは分かっている」