ティモ・グロック(ヴァージン)は、ヴァージンがコンストラクターズ選手権10位で2010年シーズンを終える可能性が低いことを認めた。
2010年からF1に参戦している新規3チーム、ヴァージン、ロータス、ヒスパニア・レーシングは、どのチームもポイントを獲得できていない。
だが、ロータスのヘイキ・コバライネンがオーストラリアGPで13位になっていることから、現在はロータスがコンストラクターズ選手権10位になっている。
新規3チームに対しては、F1界の最高権威バーニー・エクレストンが資金援助を約束しているが、F1には商業収入を分配する制度もある。しかし、この分配金を得られるのは、コンストラクターズ選手権10位までなのだ。
そのため、資金不足に苦しむ新規3チームにとって、コンストラクターズ選手権10位になることは、実利の面でも非常に大きな意味がある。
今後の4レースで、もし新規チームの誰かが12位に入った場合、コンストラクターズ選手権10位の座は決定的なものになる。だが、ヴァージンがそれを実現する可能性は低いとして、グロックは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へこう語った。
「かなり難しいだろうね」
「ウエットでドタバタのレースになるようなことがあれば、可能性はあるかもしれない。そうでもない限り、チャンスは少ないよ」
ちなみに、ロータスのチーム代表トニー・フェルナンデスと、ヴァージン・グループのリチャード・ブランソン会長は、ともに航空会社を率いていることから、シーズン開幕前にある賭けをすることに決めた。
負けた方は、相手方の航空会社の、スチュワーデスのコスプレをするというものだ。このままロータスがコンストラクターズ選手権10位になれば、ブランソンがエアアジアのスチュワーデス姿を披露することになる。