半数のF1チームが、シーズン中のテスト禁止の緩和案に反対している。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、新規チームであるロータス、ヴァージン、ヒスパニア・レーシングに加え、フォース・インディア、ザウバー、ウィリアムズもテスト禁止の緩和に反対しているようだ。
「再びテストチームを別に作らなければいけなくなるだろう。これは不必要な出費だ」とザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーが語ると、ウィリアムズのテクニカルディレクターであるサム・マイケルが次のように加えた。
「現行のシステムによって、平等なチャンスが保証されている」
さらに、フォース・インディアのオットマー・サフナウアーCOOは、「われわれは現行のテストルール変更に反対する」とコメントした。
サフナウアーは、Fダクトやブロウン・ディフューザーが、テスト禁止によってF1の開発競争が平等になった好例だとして、こう続けた。
「以前であれば、テストチームが必死に走り、2レースの間に、ある技術を考え出したチームと同じレベルに追いつくことができた」
「シーズンの半分が経過したが、フェラーリやレッドブルはまだ、マクラーレンほどうまくFダクトを使えていない」
「だが、われわれのシステムは、少なくともほかと同じくらいにはうまく機能している。これが可能になったのは、事実上テストが禁止されているためだ。問題になるのはエンジニアの質だよ」