フェラーリがトルコGPで、F1参戦800戦目という大記録を打ち立てる。
今でこそスーパーカーやスポーツカーのメーカーとしてのイメージが定着しているフェラーリだが、そもそもは創設者エンツォ・フェラーリがアルファ・ロメオのセミワークスチームとして活動するために作った会社がフェラーリだ。
そのため、フェラーリが初めてF1でアルファ・ロメオを破って優勝した際、エンツォ・フェラーリは「母親を殺してしまった気分だ」と語ったとも伝えられている。
そのフェラーリがF1に初めて参戦したのは、世界選手権としてのF1が始まった1950年の第2戦モナコGP。初参戦から60年がたった今年、F1が世界選手権になった1950年から参戦し続けてきた唯一のチーム、フェラーリがついに、800戦目を迎える。
この長い歴史の中でフェラーリは、ドライバーズタイトルを15回、コンストラクターズタイトルを16回、優勝は211回、表彰台フィニッシュを632回、ポールポジションを203回、ファステストラップは221回記録。これはすべて最多記録である。
800戦目を祝福し、フェラーリの公式ウェブサイトにはニキ・ラウダやキミ・ライコネン、ミハエル・シューマッハ(現メルセデスGP)など元フェラーリドライバーからのメッセージも掲載されている。
「フェラーリで過ごした3年間は決して忘れない。マラネロで造られたクルマで僕は、F1のタイトル獲得というドライバーとしての夢を実現したんだ」とのコメントをライコネンは寄せた。
シューマッハは「僕の中にはこれからも、常にフェラーリがあり続ける。僕の心の一部は、これからもずっと赤いままだ」と語っている。
また、フェラーリは800戦目を記念し、エンジンカバーに数字の「800」を描いた特別カラーリングでトルコGPを戦う。