2008年シーズン中にF1を撤退したSUPER AGURIでチーム代表を務めた鈴木亜久里氏や運営会社エー・カンパニーなどに対して、ばんせい山丸証券が活動資金など約16億7,000万円の返済を求めた訴訟の判決で、東京地裁は24日(木)、鈴木氏らに全額の支払いを命じた。
判決によると、鈴木氏らは2007年2月、ばんせい山丸証券の紹介でチームのスポンサーになった石油企業SSユナイテッドから3,000万ドルが入金されることを前提に、15億円を借り入れた。しかし、SSユナイテッドからの入金はなかった。
SSユナイテッドを紹介したのがばんせい山丸証券だったことから鈴木氏側は、資金を支払う気のない企業と契約を結ばされたと主張。入金されることになっていたスポンサー料との相殺を求めていた。
だが浜秀樹裁判長は、鈴木氏側の主張を退け、ばんせい山丸証券側が請求した全額の支払いを命じた。